VNEXTの会社紹介資料
2023/06/19
今の日本企業が抱える課題のひとつ「IT人材不足」から、IT人材の雇用にかかるコストが大きくなっています。
特に、優秀な日本人エンジニアの需要は高まり、人件費は高騰かつ採用が難しい状況です。
このような背景から、日本と同じ水準もしくはそれ以上のスキルを持った技術者を低コストで雇用できるとして、
「オフショア開発」の需要が年々高まっています。
オフショア開発の委託先は多岐にわたりますが、日本企業から人気のある国のひとつが「ベトナム」です。
今回は、オフショア開発の委託先や選定ポイント、なぜベトナムがおすすめなのかを解説します。
|オフショア開発とは
オフショア開発(offshore development)とは、システムやアプリの開発業務を海外の開発会社や海外子会社に委託することです。
冒頭で説明したように、近年の日本はIT人材の需要に対して、供給が追いついていない状況にあります。
需要過多であるということは、相応に人件費も高額になっているということ。IT人材不足とコスト面で問題を抱えているのが、現代の日本企業です。
このIT人材不足とコスト面の2つの問題を解決できる手段として、オフショア開発の需要が高まっているのです。
オフショア開発について詳しく知りたい方は、以下の記事を併せてご覧ください。
【関連記事】オフショア開発とは?意味やメリット、成功させるポイントを徹底解説!
|オフショア開発の委託先を選ぶ3つのポイント
IT人材の確保と雇用にかかるコストの削減が期待できるオフショア開発ですが、その委託先として選べる国は多岐にわたります。
ここでは、委託先を選ぶ際の3つのポイントをご紹介します。
オフショア開発を成功させる肝と言うべき部分なので、しっかりと把握して、委託先の絞り込みをしていきましょう。
1. 技術力の水準が高い国
まず、委託先の国に求められるのは「技術力」です。
自社が必要とするソフトウェア、Webシステム、アプリなどの開発業務をこなせる程度のスキルは必須です。
そのため委託先の国は、自社の希望と照らし合わせて、高い技術力を有するIT人材が多い国を選ぶのがポイントです。
技術力に加えてチェックしたいのが「得意とする分野」です。
ソフトウェア開発、Webシステム開発、アプリ開発のいずれを得意とするIT人材が多いのか、国によって異なります。
ソフトウェア、Webシステム、アプリの開発以外に得意分野を持っている国もあります。
この得意とする分野もチェックし、高い技術力を有すると見込める国を選ぶことで、希望に沿った仕事をこなしてもらいやすくなります。
2. コミュニケーションがとりやすい国
オフショア開発において、最大の壁と言われているのが「コミュニケーションの問題」です。
コミュニケーションがとれなければ要望を伝えることができなければ、簡単な業務をこなしてもらうことさえ難しくなります。
多くの国で使われている英語や、比較的身につけやすい中国語でコミュニケーションがとれる国ならば、最低限の意思疎通ができるでしょう。
場合によっては、委託先の開発会社や子会社が、意思疎通をサポートする人材(ブリッジSE)を用意していることがあります。
日本語以外でのコミュニケーションが難しい場合は、ブリッジSEがいる開発会社や子会社を選びましょう。
3. コストメリットが大きい国
オフショア開発を導入する目的が「コスト削減」の場合、コストメリットが大きな国を選ぶこともポイントとなります。
オフショア開発を委託できる国は、比較的人件費が安い傾向にあります。
しかし、オフショア開発の委託先として人気がある国は、人件費が高騰している可能性があるので注意しましょう。
もちろん、人件費が高いことはデメリットだとは一概には言えません。人件費が高い国であれば、相応のスキルを有するIT人材を雇用できる
可能性があります。
重要なのは、自社が求める技術力と人件費とが釣り合っているかです。
高い技術力とコミュニケーションがとりやすい国であれば、オフショア開発の委託先として最低限の条件はクリアしていると言って良いでしょう。
その上で、本来の目的であるコスト削減を実現するために、コストメリットが大きな国を選ぶことがオフショア開発を成功させる重要なポイントです。
以下は2023年版の国別人月単価となります。(あくまで目安として参考にしてください)
後述でご紹介する「オフショア開発の委託先として人気の国」を抜粋したものです。
※「オフショア開発白書2023年版」委託先のITエンジニアの人月単価相場を元に当社が作成したものです。
※()内の数値は昨年対比
オフショア開発のメリットのひとつである「コスト削減」に焦点をあてた場合、日本国内と比較すると平均コストダウン率は約30%ほどの感覚です。
|オフショア開発の委託先として人気の国
以下では、オフショア開発の委託先として人気がある国をご紹介します。委託先を選ぶ際の参考にしてください。
・中国
オフショア開発の委託先として、長い歴史を持つ国が中国です。
日本から近く、時差が1時間と短いことから、コミュニケーションがとりやすいのが特徴です。
日本人が身につけやすい中国語を公用語として使用していることも踏まえると、コミュニケーションの面で大きなメリットがある国といえます。
長年オフショア開発に携わってきただけあり、世界トップクラスの技術力を持つIT人材が多いことも中国の魅力です。
加えて人口が多いことからIT技術者の数も多く、すぐに必要な人材を確保することができます。
しかし、年々人件費が高騰しているのが難点です。1ヶ月の平均人件費は40〜60万前後であり、他の国に比べて高額です。案件や求める技術力によっては、コストメリットが大きくはないでしょう。
・インド
IT大国として有名な国で、技術力の高さは他国の追随を許しません。
幅広い案件で活躍できるIT人材を確保できるので、技術力第一で委託先を選ぶ時の候補として挙がります。
オフショア開発に携わってきた歴史も長く、ノウハウも保有しています。
インドは中国と同様、人口が多い国であることから、IT人材を確保しやすいのもメリットです。
英語を話せる人材が多いこと、それ以外の言語を使用できるブリッジSEが多いことから、難なく意思疎通をしやすいというメリットもあります。
ただし、インドも中国と同様に人件費が高騰していて、1ヶ月の平均人件費は35~60万円前後です。コストを重視する場合は注意が必要です。
また、インドの国民性として、日本人と時間感覚に差があります。スケジュール通りに開発業務が進まないという懸念点があるので、スケジュールに余裕がない場合には向いていません。
・フィリピン
英語が公用語のひとつであることから、コミュニケーションがとりやすい国として人気があります。
時差が1時間であることからコミュニケーションにラグが生じにくいことも、コミュニケーションがとりやすいといわれる所以でしょう。
「自社の外国人エンジニアを中心に英語でプロジェクトを実施したい」というケースでよく検討にあがる国です。
さらに、中国やインドに比べると人件費が安く、1ヶ月の平均人件費は25~35万円前後です。コストメリットが大きいため、コミュニケーションのしやすさを基準に委託先を選ぶ場合、フィリピンは優良な候補になります。
残念ながら、技術力は他国に比べて低い水準にあります。
フィリピンのIT業界は発展途上であり、優秀なIT人材は現地の企業に雇用されてしまっているためです。
デザイナーは多いものの、それ以外の開発業務を委託したい場合は、自社が求める水準とフィリピンのIT人材に期待できる技術力とをしっかり照らし合わせる必要があります。
・ベトナム
2023年現在、オフショア開発を導入している企業の48%が選んでいる国がベトナムです。
全体の約半数を占め、委託先1位となっています*。(*オフショア開発白書2023年版より)
その背景として、親日であること、勤勉な国民性、地理的近さ、そして安価な水準の単価が挙げられています。
ベトナムは、オフショア開発に携わってきた歴史こそ浅いものの、まじめで勤勉な国民性や優秀なIT人材が多いという魅力があります。
後述で人気の理由を説明しますが、技術力、コミュニケーションに加えて、コスト面にもメリットがあるのがベトナムです。
1ヶ月の平均人件費は30~45万円前後で、優秀なIT人材を中国やインドよりも抑えたコストで雇用することができます。
注目されているだけあり、ベトナムも人件費が高騰傾向にあることが懸念点です。
しかし、現時点でオフショア開発の委託先として、もっとも安心感があり契約しやすいのはベトナムといえるでしょう。
|ベトナムが人気・おすすめの理由
上述のように、オフショア開発の委託先として人気のあるベトナムですが、その理由として以下が挙げられます。
・優秀なIT人材が豊富
ベトナムは国を挙げてIT人材の輩出に力を入れており、優秀なIT人材が年々増加しています。
Vietnam IT Market Reportsによると、ベトナムのIT人材の人口は2021年時点で90万人、そのうち約55%が20代、約26%が30代と
若いエンジニアが多く、勢いがあります。
また、若いエンジニアが多いとはいえ、資格のレベルはミドルクラス以上が約60%と技術に関する高いレベルの資格保有者が多数を占めます。
そして、多くの案件を受け入れてきた結果、以前は対応できる企業が少なかった基幹システムやパッケージ開発(SAP / Salesforceなど)、
AIやブロックチェーンなどの先端技術といった高度な案件に対応可能な企業も増えています。
このような現状から、技術力はIT大国であるインドにも劣らず、安心して開発業務を任せることができます。
・国民性とコミュニケーションのとりやすさ
ベトナム人は勤勉で真面目な人が多く、日本人に近く相性がいいと言われています。
経済産業省が発表している「我が国におけるIT人材の動向」によると、日本のIT人材の週あたりの平均勉強時間は1.9時間に対し、
ベトナムの平均勉強時間は3.5時間と日本と比較すると約2倍です。
また、ベトナムは親日国と知られており、日本の文化についても理解や関心がある人が多いため、英語や日本語を修得している人も多く、
コミュニケーションもスムーズにとることができます。そのため、開発が進めやすい国といえます。
・時差が2時間でビジネスアワーが日本とマッチする
ベトナムと日本の時差は2時間で、日本の方が2時間進んでいるため現地との連絡もとりやすいです。
また、ベトナムの企業のビジネスアワーは一般的に8:00〜17:00(または8:30〜17:30)です。
一方、日本では10:00〜19:00の就業時間の企業が多いため、ベトナムの時差を考えるとビジネスアワーが合うため、業務が進めやすいという点も、
ベトナムをおすすめする理由のひとつでもあります。
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VNEXTでは、システム・アプリ開発などのお悩みをお持ちの企業様に対して、日本人とベトナム人がチームとなって開発業務に携わる
オフショア開発のサービスを提供しています。
ベトナム人エンジニアが開発したシステムは、独立部署である品質管理部で日本人エンジニアがチェックするので、日本の開発企業と変わらない
クオリティが強みのひとつです。
また、15年以上オフショア開発を提供してきた結果、2023年現在では、320社以上の日系企業様に600件を超える開発支援をしております。
中には15年連続で協力パートナー関係を築いている企業もあり、スタートアップ企業から大手企業まで多岐にわたります。
IT人材不足とコスト面の問題を解消する鍵となる「オフショア開発」。
近年注目が集まっているベトナムオフショアは、システム・アプリ開発に関する問題を抱えている企業様にとって、大きな助けとなるでしょう。
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