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開発がうまくいかない。そのポイントと対処方は?

2021/06/22

IT業界やシステム業界では、開発中のプロジェクト炎上はよくあることだと考えられています。2018年に、ある企業が行なったシステム開発のプロジェクト成功率の調査では成功率は「52.8%」となりました。2008年の調査結果「31.1%」よりも上回っているものの、いまだに2回に1回は失敗していることになるのです。[注1]

そこで今回は、なぜ開発におけるプロジェクトが失敗するのか、要因や重用するべき認識について詳しく解説していきます。

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プロジェクトの失敗要因は多岐にわたる

システム開発のプロジェクトが失敗する理由は、手掛けているプロジェクトの内容や参画していた企業の質、失敗に気づいた段階によって異なるため多岐に渡るのです。ここでは、プロジェクトの失敗要因を「発注側」と「受注側」の2つに分けて紹介していきます。

 

発注側に起こりやすい3つの失敗要因

発注側からみた失敗要因は、主に以下の3つが考えられます。

  • 受注側にこちらが希望していることが伝わっていない
  • 受注側の言いたいことがわからない
  • コストパフォーマンスが悪い

どんなシステム開発のプロジェクトを組むときも、本格的な作業に入る前に必ず受注側と打ち合わせをします。しかし、その段階で受注側に発注側の希望や要望が伝わっていないと、作業が始まってだんだんと希望していたシステムやプロジェクトの結果とは違うものになっていきます。もし仮に、途中で気付いて修正を依頼したとしても、もう一度希望や要望を伝えることになるため、労力の無駄にもなります。最悪の場合、受注側との溝を深めてしまう事態になりかねません。

 

また同時に、受注側の言いたいことを理解できていないと、相手が何に困っているのかがわかりません。結果、解決策が見いだせないまま曖昧な作業が進み、開発したシステムに不備が生じてしまうことも考えられるのです。

 

これらが同時に起これば、当然プロジェクト自体のコストパフォーマンスは悪くなり、余計な負担を企業が強いることになってしまうのです。

 

・発注側が失敗を起こしにくくするために必要なこと

発注側で起きやすい失敗を少しでも軽減させるには、準備段階で受注側との打ち合わせを入念に行うことが大切です。準備段階で互いの認識や理解を曖昧にした結果、全体のコスパが悪くなるのであれば、最初にじっくり時間をかけて受注側とのコミュニケーションを密に取りましょう。また、受注側が確認を取りやすい環境を作ってあげるのも発注側の役目です。

 

受注側に起こりやすい4つの失敗要因

受注側に起こりやすい失敗要因は以下の4つです。

  • 発注側の人とのコミュニケーション不足
  • 受注側と発注側との橋渡し役がいない
  • 発注側からの要望が難しすぎる
  • すり合わせ、打ち合わせが少なすぎる

受注側も発注側とのコミュニケーションが不足していることが原因で起こる失敗が多いことがわかります。発注側との関係性で多いのが「すべて受注側にお任せします」という打ち合わせも擦り合わせもあまりしない状況です。

このような状況になると、受注側は「こちらですべて考えて、しかも良い開発をしないといけない」といった心理が働き、探り探りの開発が始まってしまう可能性が高いでしょう。また、互いの意見や考えを橋渡ししてくれる人がいない場合、余計に考えはまとまらなくなります。

 

・受注側が失敗を起こしにくくするために必要なこと

受注側はとにかく発注側との情報共有を行うことがベストな方法です。特に発注側の言っていることが不明な場合や、プロジェクトの内容に違和感を覚えた場合はすぐに発注側に投げて返答をもらうべきでしょう。その際、互いの関係性を円滑にする橋渡し役を一人決めておくと良いかもしれません。質の良いシステム開発を目指すのであれば、受注側も発注側に歩み寄る必要があります。

 

・プロジェクト成功に最も重要なのは「認識」「連携」「コミュニケーション」

上述したように、開発が失敗する要因はどちらにもあります。ただそれらの要因には、お互いのプロジェクトに対する「認識不足」「連携不足」コミュニケーション不足」といった共通点があるのです。開発を必要最低限のコストでかつ質良く成功させたいのであれば、これら3つの不足をまず解消させていくべきでしょう。

 

【まとめ】

・開発を円滑に進めるため、互いに密な関係を築こう

日本人はよく「常識」「知ってて当たり前」「察するはず」といった前提のもとに行動しがちです。しかしこの行動はとてもリスクがあり、殊仕事においては多大な損害を出しかねません。今回、開発プロジェクトが失敗しやすい要因を「発注側」「受注側」に分けて紹介しましたが、どちらもプロジェクトに関する細かい部分までのコミュニケーションや情報共有が成されていないことが共通しています。

特に今流行りのオフショア開発では国が違うので、より困難になることも考えられますが、

VNEXTではクライアントとVENXTの開発チームをつなげるブリッジエンジニアを品質管理部門の日本人が務めています。
品質管理部門は、社内資格などの資格基準を厳格に設け、テスターチームとは別に品質管理のみをチェックする専門部隊であり、社内にありながら第三者的な立ち位置で開発における品質管理を担っています。なので、オフショア開発に付きまとうコミュニケーション問題も心配ありません。。

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